外交部(日本の外務省に相当)が10日に発表したプレスリリースによると、中華民国(台湾)は今年8月21日、ルクセンブルク大公国と青年ワーキングホリデー協定をそれぞれの場所で署名する方式で締結した。中華民国にとってルクセンブルクは欧州で11番目、世界では16番目のワーキングホリデー協定締結国(覚書及び共同声明含む)となる。このワーキングホリデー協定の正式な実施時期、並びに関連の申請方法は年内の適切な時期に発表する。
ルクセンブルクはドイツ、イギリス、アイルランド、ベルギー、ハンガリー、スロバキア、ポーランド、オーストリア、チェコ、フランスに続いて中華民国と同協定を結んだ欧州の国で、同協定によれば、双方は今後毎年、相手方の18歳から30歳までの若者を対象に40人の枠を設けて1年間のワーキングホリデービザを発給する。外交部は、両国の青年たちが今後、観光旅行や短期的な就労、自費での短期留学などの方式で相手方の国を訪れ、言葉を学び、その土地の文化、風習、生活、社会の脈動を深く体験することで、互いの理解と友情を深められるよう期待している。
ルクセンブルクは西欧に位置する内陸国家。ベルギー、フランス、ドイツと接し、使用言語はフランス語、ドイツ語、ルクセンブルク語。欧州文化が交わる場所であり、文化的な深みと芸術の気風に富んでいる他、欧州における金融の中心でもある。EU(欧州連合)の多くの機関もルクセンブルクの首都であるルクセンブルク市に設けられている。
外交部は、台湾の若者世代が国際社会とつながっていくことを極めて重視し、積極的にこれを支援している。今回の協定締結により、外交部が国際的な青年交流を推進している具体的な成果が再び示されたことになる。外交部は、この青年交流プロジェクトを通じて両国の人々の友情、並びに文化・観光分野における交流がいっそう深まると共に、こうした良好な関係を基礎として、様々な交流と協力がさらに推進できるよう希望した。